朱磐神楽「日紅の巫女」【『誘』に伝奇ミステリ色を与えた恐ろしい昔話】

 

こんにちは、ちどりです。

今日は、「誘」のなかで

重要なモチーフとなっている

朱磐神楽」についてまとめます。

 

神楽の概要

朱磐村で古くから伝わる神楽。

成立は500年ほど前と言われている。

 

 

演者はふたり。

ひとりは巫女である「おさく」。

ひとりは鬼女である「おなが」。

(作中では、おさくは浪乃の専任だった模様)

 

 

おさくがおながを鎮めるために

作った神楽であると伝わる。

 

 

なお、巫女役は

18歳まで処女を貫かねばならない。

 

神楽で演じる話の概要

白永山に住む醜女“おなが”が

村の人間を嫉妬して

のろいをかける

 

 

巫女”おさく”が

退治しにゆく

 

 

おながは

おさくを返り討ちにする。

 

 

息も絶え絶えのおさくから

魂を吸おう

“日紅”という赤い粉を塗って

口づけしようとする。

 

 

が、

おさくの魂が流れ込んだことで

おながの心が鎮まり、

おさくがおながの身体に

よみがえる。

 

しめの警告の歌(現代語訳)

 

おながの魂を鎮めるために、

おさくの魂は

おながに入り込んだ。

 

 

何年経とうとも

丙午生まれの

醜い子どもの姿をかりて、

おながが祟ることを

忘れるんじゃない、

絶対に忘れるな

 

海道凪の推測

・おながは山の巫女、おさくは里の巫女だった

・ふたりをあわせて日紅の巫女と呼んだ

・古い信仰が廃れたために、おながが鬼女あつかいになった

・神楽でおながが纏う蛇の打ち掛けや、

おながの住まいである白糸の幕は水を表す

・中国の古文書にある「日朱」が転訛して「日紅」になった

 

いざなの推測

・泉に沈んでいたのが日紅

・日紅は顔と声を交換させる呪物

・神楽のラストは

「おさくがおながの中によみがえった」のではなく

「おなががおさくの顔を奪った」を表している